江川太鼓
川本町には「江川太鼓」という芸能の団体があります。
移住後まもなく、太鼓ワークショップに参加させて頂きました。
「トントコトントコ・・・」
とても難しい・・・。
バチを握りしめること
音を出すこと
リズムを叩くこと
全部が初めての経験で、頭は大混乱でした。
でも、なんだかわからないけど、
全く叩けてないけど、
リズム感がないことに慌てたけど、
とっても楽しい!
そして、ワークショップ後に太鼓メンバーのみなさんの演奏がありました。
ちゃんと太鼓の演奏を聞くのも初めて。
太鼓の音に赤ちゃんも大人も心がわくわくする。
この音にわくわくするのは、人間がもってる本能なのかもしれないなぁと思ったり。
そして、最後・・・メンバーの方に「太鼓入ってみる?」と言って頂きました。
この言葉に、私は1番衝撃を受けたかもしれません。
伝統芸能に入るってもっと壁が高く、難しいものだと思っていたからです。
さっきまでのリズム感のなさやできなさを忘れて「入りたいです」と私(完全にあほです。すみません。)
いまは、いろいろ教えて頂きながら週一回、練習に行っています。
難しいけど、やっぱり楽しい。
大人になってから、そういう新しいことができるのって幸せだなと思います。
第13回 川本町神楽共演大会
今日は川本町神楽共演大会でした。
私は島根に来て、初めて神楽に出会いました。
むかしむかしは、神職の方が舞うものだったようです。時代とともに変化し、今ではその土地に住む人たちに代々受け継がれている伝統芸能。
商店さんや役場の方、子どもなどいろいろな方が神楽をされています。
ストーリーも日本書紀や古事記をもとにしたもの、スサノオノミコトが出てくるお話、丸山城がつくられるお話、平将門の娘さんが父の死の無念をはらすために夜叉になるお話などさまざま。
ちょっと、その模様を下手な絵ではございますがご紹介!
演奏は大太鼓、小太鼓、手打鉦、笛
歌を歌われる方もいたり
戦いの場面や勝ったあとの喜びの場面など場面ごとに拍子や音色も変わってきます。
鬼が出てくることも多く
結構、顔が怖いんです(絵では伝わらないけども)。
鬼のお面も怒りに合わせてなのか、どんどん大きくなる演出もあったり。
目が光ったり、大蛇の口から火がでたり。
髪が逆立ったり、振り回したり。
高速で回転したり。
そして、その鬼を倒す正義の味方が出てきます。一人の鬼にたいして、四人でやっつけに来たりします。ちょっと鬼がかわいそうに見えてくることも(^^;)
とにかく舞台の上で全力で神楽を舞われている姿や演奏されている姿に引き込まれていきます。次から次へと展開が変わっていき、思わず前のめり。
小さな子どもたちが神楽を真剣に見ている姿や鬼を応援して声をかけているおじちゃんおばちゃんの姿も印象的。
神楽を愛してやまない女子のことをカグラージョというそうで、朝早くから並ぶ姿には脱帽。
そんな風にいろいろな方に愛されている神楽を、今年の秋はたくさん見に行きたいです♪
石見銀山で浴衣町歩き
川本町から車で30分くらい走ると世界遺産の石見銀山へいくことができます。
16世紀半ばから17世紀前半には世界の産銀量の3分の1が日本からのもので、その銀のほとんどが石見銀山で産出されたものだったそうです。
戦国時代に最盛期を迎えたところで、いまでも情緒ある町並みが残されています。
素敵な町並みと銀山。
今回は、そんな石見銀山のある大田市の地域おこし協力隊さんからお誘いをいただいて
町並みを浴衣であるいてみました♪
これは、9月から大田市の観光協会さんがはじめるもので、完全予約制のとりくみです。
女性は着付けとへアセット込みで5000円
男性は着付けで3000円
地域の方にご協力いただいてはじめられるそうです。
今回はそのPRとして
大田市、美郷町の地域おこし協力隊さんとともに体験させていただきました!
へアセット
この日は、元美容師さんで観光協会にお勤めの方がやってくださいました!
大田市や美郷町の地域おこし協力隊さん
素敵な方ばかり
夏は浴衣、冬は着物
数種類から選べます。
浴衣、数年ぶりに着ました。
帯をしめられ、身も心も引き締まる。
ちょうど、天領さんというお祭りのときで賑わっていました(28日日曜日)。お祭りのためか、浴衣を着て歩くと得点のあるお店も!
(浴衣着ていると50円引き♪美味しいコーヒー)
浴衣着て歩く石見銀山の町並みは
普段とすこし違う感じがして、とても楽しかったです。
素敵な体験をさせていただき、ありがとうございました(^^)
石見銀山に観光にこられた際は、ぜひ着物を着て町歩きを♪
【着物でぶらり in 石見銀山の詳細】
やさしさえがおラボ
少し期間があいてしまいました
というのも、夏の間限定で「地域と子どもをつなぐ場づくり」をさせていただいていました
その名も「やさしさえがおラボ」
名前は、子どもたちが考えたてくれました
「さみしくない」とか「さんこうせん」とか「笑顔」
ほっこりします
看板つくったり
窓ガラスに絵を描いたり
そして、先週
北海道や東京、埼玉、そして島根の大学生さんが遊びに来てくれました♪
北海道の大学生さんとは北海道のこと教えてもらったり、川本のお話を子どもがしてみたり
島根の大学生さんとは、子どもたちがカメラマンになって町の写真を撮り、マップづくり
川本町にはじめてきた学生さんに
「ここのご飯美味しいよ」「ここ通り道だよ」と案内してくれました
東京と埼玉の大学生さんとは、商店の中の壁に絵を描く活動をしました
いろいろな方と一緒にできるのって幸せだなと思います。至らない点ばかりでしたが、みなさんに感謝です。
そして、大学生のみんなが夜遅くまで一緒に話し合ってくれたことも感謝。
何かをするときはチームで、話し合って、何度も問い直す姿勢って大事ですね。
ありがとう!
あと数日でこの企画も終わります
子どもたちからはたくさん笑顔と元気をもらいました♪
明日天気になーれ
決め手は、ひとの優しさ
前回、川本町を知ったきっかけについて書きましたが
今回は移住を決めた決め手について。
私はいま、「提案型の地域おこし協力隊」として着任しています。
今まで学んできた子どもへの学び・教育をキーワードにチャレンジしたいというアイデアを提案しています。そのチャレンジを応援してくれる町というのも決め手ではありました。
でも、もっと大きな決め手は
やっぱり「ひと」です。
移住前も移住してからも思うのですが
とにかく優しくあたたかい人が多いです。
優しいといっても、ぬるま湯のような優しさではありません。
厳しさも兼ね備えた、本当の優しさをもっている方が多いように思います。
私が移住を考えているときから、移住することが簡単なことではないこと、生活が変わることの大変さを伝えてくださいました。
また、実際の生活イメージのために町の中にある病院について、医療制度について、スーパーについて、物価について、車がないと不便だということについて
カメムシという虫が臭いとか、サルとかたぬきが出るとか、冬はめちゃくちゃ寒いとか・・・移住前にたくさんたくさん教えていただきました。
「この町良いところだよ~、試しにおいで」というような軽いノリではなく
本当に移り住む人のことを考えてくださる姿が印象的でした。
また、私は足を痛めているので、床に座るのが難しかったら
木の箱で椅子をつくってくださったり
「和式トイレは大丈夫か?」と聞いてくださったり。
その優しさは移住する人にだけではなく
働いている同僚に向けられたり
地域の子どもたちに向けられたり
ご近所さん同士だったり。
たぶん、長年川本に住んでおられる方にとっては当たり前なのかもしれないけど
そういう人がホッとできるような優しさが日常にあるというところは
暮らしていくためにとても大切だなと感じました。
だから、これからも自分のやりたいことにチャレンジしていくことや、
自分の芯も志しているものも忘れずに大事にしていくけれど
そこに住む人たちを好きだなぁと思えて
微力だけど何か手伝いたい、一緒に仕事をしてみたいと思えたことが
私が川本町に移住を決めた大きな決め手だったと思っています。
子どもの夢を応援する町
すこし、私が川本町を「知った」きっかけを書いてみようと思います。
自分の記録用としても。
私は今年の3月まで社会人兼学生という生活をしていました。
仕事は事務系の補助員。
学生として学んでいたことは教育学。
その中でも、ひとりひとりのニーズに応じた教育について考える特別支援教育のことを勉強していました。
実際にボランティアでかかわっていた子どももいます。病気や障害があったり、学校へ行けなかったり、生活状況に困難を抱えた子どもたちでした。
いろいろなことがありましたが、どんな状況にあっても、どんなところにいても、子どもたちには自らの力で困難な状況から抜け出せること、変化を生み出せること、可能性を感じられること、夢を実現できることを信じられる心を育みたいと思っていました。
また、日々変化している今の世の中で
目の前の子どもたちが大人になったとき、私たちが今見ている世界とは、おそらくまったく違う世界になっていると思います。
AI技術だとか、何とか技術だとか。
中央がなくなるとか、今はない新しい仕事がたくさんあるとか。
そんな社会・世界で生きていく子どもたちに
いま、自分ができることって何なんだろうか・・・
子どもには、幸せになってほしいなと。
守られる、助けられるだけではなく、自分の力で解決していける、生きていけるようになってほしい。
(もちろん、守り合える・助け合えることは大事です)
そのために、大切なのが教育だとも思っていました。
自分自身の経験や子ども・親御さんとかかわりながら
生まれてきた考えです。
そんな気持ちを少しアクションプランにしてみる場に参加してみました。
そこで出会った方から
「子どもの夢を応援する町があるよ」
と、島根県川本町のことを教えてもらいます。
初めて聞く地名でした。
その町は「学び」を軸に地域を元気にしようとしている。
子どもや教育、町への思いがとても熱い方々がいる・・・と。
まったく移住するなんて、考えていなかった約一年前の出来事です。
このことがきっかけで、私は川本町に移住することを考え始めます。
この「知った」きっかけから、実際に移住へつながっていった背景については、また違う機会に書いてみようと思います。
劇団ハタチ族×三江線
川本町には、石見川本という駅があります。
そこを走っている三江線の汽車。
このブログでも、ときどき三江線の素敵なところを載せられればと思います。